沖縄の神事で使われる「チャーギ」とは? ー 沖縄独自の神聖な植物

沖縄には本土とは異なる独自の神事や風習が数多く存在します。その中で欠かせない植物の一つが 「チャーギ」 です。沖縄の神事や祭祀において、チャーギは神聖な存在として扱われてきました。

本記事では、チャーギとは何か、どのように使われるのかを詳しく解説します。

チャーギとは?

チャーギとは、沖縄において神事や祭祀で使用される「イヌマキ(犬槙)」のことを指します。

本土では神事に「榊(さかき)」が使われますが、沖縄には榊が自生していないため、その代用としてイヌマキ、つまりチャーギが用いられています。チャーギは常緑樹で、一年中青々とした葉を持ち、生命力の象徴とされています。そのため、沖縄では 「神に捧げる神聖な植物」 として広く用いられてきました。

チャーギの特徴として、

  • 常緑で枯れにくい
  • しなやかな葉を持ち、神聖なものを包むのに適している
  • 沖縄の気候風土に適し、長く神事に使われてきた

などが挙げられます。

チャーギの主な使い方

① 火の神(ヒヌカン)に供える

沖縄の伝統的な信仰において、火の神(ヒヌカン) があります。そのヒヌカンに備える植物として、チャーギが使われます。

主に、旧暦の1日、15日にヒヌカンに新しいチャーギを供えるという風習があります。

② 家のお清め

チャーギは家のお清めの道具として使われることがあります。とくに、引越しの際に使用されることが多いです。

やり方としては、お酒とお塩を混ぜたものを用意し、それをチャーギの葉につけ、部屋の四隅や玄関に撒きます。

このお清めは、家の中にいるマジムン(妖怪や悪いもの、邪気)を払う、清めると言われている沖縄独特のおまじないです。

まとめ

沖縄の神事において、チャーギ(イヌマキ)は 神聖な植物 として大切に扱われています。本土の榊の代わりとして神棚や祭祀に使われるだけでなく、供え物の清めや邪気払いの役割も持っています。

沖縄の伝統的な文化を知るうえで、チャーギの存在は欠かせません。これから沖縄の神事や風習に触れる機会があれば、ぜひチャーギに注目してみてください。

沖縄ならではの 自然と信仰が結びついた文化 を感じることができるでしょう。


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